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プロンプトprompt

プロンプトとは、「促す(もの)」という意味の英単語で、IT分野ではシステムの操作時に入力や処理などを促す文字列などをこのように呼ぶ。利用者コマンド入力を促す「コマンドプロンプト」や、生成AIに出力を促す「AIプロンプト」などの用例がある。

 

コマンドプロンプト

利用者がコンピュータに文字で命令を打ち込んで操作するコマンドラインインターフェース(CLI:Command Line Interface)において、システムが入力を受け付けられる状態であることを示す短い文字や記号の並びを「コマンドプロンプト」(command prompt)という。

コンピュータは操作画面上のある行の先頭(左端)に英数字や記号を組み合わせた短い定型的な文字列を表示し、そのすぐ右に現在の入力位置を示すカーソルを表示する。この文字列がプロンプトで、利用者はプロンプトが現れることで次の命令が入力可能になったことを知る。

利用者はカーソルの位置にキーボードなどからコマンド文字列などを入力し、システムに次の指示を与える。Enterキーなどで指示を確定すると直ちに実行が開始され、終了すると再び次行にプロンプトを表示して次の入力を促す。この繰り返しにより対話形式で処理が進められる。

プロンプトとして何を表示するかはOSシェルの種類、設定によって様々で、UNIX系OSのシェルでは一般ユーザーは「$」、rootユーザー(管理者ユーザー)は「#」という文字でプロンプトを表すことが多い。初期設定ではこれに他の情報を加えて、例えば [ユーザー名@ホスト名 カレントディレクトリ]$ (あるいは#)といった表示になっている。

Windowsのコマンドプロンプトでは「C:¥Windows¥System32>」のように現在のカレントディレクトリフルパスに「>」を加えた文字列が標準で用いられる。プロンプトの内容は利用者の設定により変更することができ、現在時刻などを入れたり、表示色を指定したりすることができる。

また、本来の意味から転じて、Windowsの「コマンドプロンプト」などのように、コマンド入力型の対話的な操作方式を採用したシェルや操作画面、ウィンドウなど(のそれ自体)を指して「プロンプト」と呼ぶこともある。

AIプロンプト

© pixabay AlanFrijns
© pixabay AlanFrijns

対話型の生成AIシステムでは、利用者からAIに与える、生成内容などを指示する文字列のことをプロンプトという。

生成AI(GAI:Generative Artificial Intelligence)は機械学習を応用したAIシステムの一種で、過去の学習データから構築したモデルに利用者からの入力を投入し、一定の処理を行って文章や画像など所定の形式のデータを生成することができる。

プロンプトは利用者からAIに希望を伝達する文字列で、日本語や英語など人間が用いる自然言語の語彙や文法を用いて記述する。検索システムに与える検索条件のように、単語やフレーズの羅列、あるいはこれに論理演算子を組み合わせた条件式を記述する方式(画像生成AIなど)と、人間と対話するように自然言語の質問文を与える方式(チャットAIなど)がある。

利用者がプロンプトに含める語彙や指示の書き方などによって、生成結果の内容や質は大きく変化するため、所望の結果を得られるよう適切なプロンプトを記述できるかどうかがAI活用の巧拙に直結する。WORD記述を一種のプログラミングのように捉え、一定の方法論で設計および最適化することを「プロンプトエンジニアリング」、そのような技術者を「プロンプトエンジニア」という。

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